SMCm Help SMCmは SDIY(Software D.I.Y.) Mail Client by M(ail|ime)Kit の略です。 スムクムと読んでください。 長年nPOPQ にお世話になっていたのですが、受信中に異常終了することがあり(おそらくヘッダに記載されたEncodingと実際の内容が一致していないメールやDateヘッダが欠落しているメールが原因)、メンテナンスもされていないようなので自作することにしました。 POP3サーバーからのメールの削除方法などはnPOPQ(nPOP)を使ったことのある人なら違和感なく使うことができると思います。 多数のメールアカウントを持っていて、不要なメールが多い場合、 ヘッダだけを受信して不要メールを削除するような使い方を想定しています。 SMCmは多くの無償で公開されているリソースに依存しています。 これらのリソースを公開している方々に深く感謝いたします。 使用しているリソースの詳細はSMCm.About.txtを参照してください。 SMCmのメニューやメッセージは英語のみです。 SMCmはSTEa(S.D.I.Yの作成したテキストエディタ)に依存しているので、zipはSTEaの起動に必要なファイルをすべて含んできます。 SMCmだけを使用する場合、STEa.exeとSTEArgumentGenerator.exeのみ削除することが可能です。(合計で50KByte程です。) 1.ライセンス A.免責事項 本ソフトウェアは「現状のままで」で提供され、明示的/暗黙的に拘らずあらゆる保証はありません。 作成者は、本ソフトウェアに起因または関連する事項、本ソフトウェアの使用、またはその扱いによって生じる一切の請求、損害、その他の義務について責任を負いません。 B.配布制限 一次配布サイトは http://sdiy.rdy.jp/ です。 作成者(S.D.I.Y.)が許諾したサイトを除き、インターネット上での再配布を禁止します。 再配布する場合、一次配布サイトに掲載しているファイルの名称、内容を変更することを禁止します。 許諾サイトは 一次配布サイトで公開します。 また、自動アップデートツール等の対象とすることも禁止します。 但し、イントラネットや家庭内LANにおける共有や自動アップデートツールの提供は制限しません。 この条項の目的はマルウェア、アドウェアなどが添付されたり、悪意ある改変がなされた配布物が流通することを防止することです。 C.無償使用 本ソフトウェアは本来の目的(電子メールの編集、閲覧、送受信、印刷等)に使う限りにおいて、個人・商用目的を問わず無償で使用できます。 本ソフトウェア自体を販売することはできません。 無償で取得、使用できることを説明したうえで有償サポートサービスの対象とすることは妨げません。 D.リバースエンジニアリング等の禁止 本ソフトウェアに対しリバースエンジニアリング等の解析行為を行うことを禁止します。 2.インストール、アンインストール .Net Framework 4.7.2.2 以上を必要とします。(ビルド時の指定。但し動作確認は4.8のみ行っています。) zipファイルを適当なディレクトリに解凍してください。レジストリは使用しません。 プログラムのアンインストールはディレクトリごと削除すれば完了です。 データファイルは必要に応じて削除してください。 また、添付ファイルの参照等で環境変数TEMPで指定されたディレクトリにファイルを作成する場合があります。(設定によっては削除しない) 3.特徴 A.ヘッダのみをダウンロードすることが可能 アカウント毎の受信設定で[ヘッダのみ]/[ボディも受信]を選択できます。 [Account Setting Window]/[Get Message Body]チェックボックスで設定。 B.グループ受信 デフォルトではAllグループのみが存在し、すべてのアカウントがこれに属します。 追加のグループが作成可能で、アカウントは複数のグループに属することが可能です。 グループにも受信設定があり、グループ受信時の動作を上記Aとは別に設定できます。 [Group Setting Window]/[Get Message Body]コンボボックスで設定。 C.ブックマーク メールにブックマークを付けることができます。 [Ctrl+F2]またはコンテキストメニューを使用。 D.メールアドレスの補完 送信メールの作成時にTo,Cc,Bccの入力欄で補完が可能です。(Ctrl+Spaceキー) E.3パターンの画面レイアウト a.Standard3Pane a.Left Splited 3 Pane c.3 Column F.フォンサイズにUI全体のサイズが比例 メール表示エリアでControlキーを押下した状態でマウスホイールを回転させるとフォントサイズが変わります。 フォントサイズに比例してUIのほとんどの要素のサイズが変わります。 (グリッド部分はフォントサイズの縮小に追従しません。縮小時は[Shrink Column Width]ボタンを押す必要があります。) 3.使用方法 A.設定ファイル、起動パラメータ、多重起動制御 a.設定ファイル SMCmを起動する際に必ず必要です。XML形式。 SMCConfigGenerator.exe を使って最小限の設定ファイルを作成、 初回起動後に必要な情報を設定します。 b.起動パラメーター 位置任意:"mailto:" [mailto URL scheme https://tools.ietf.org/html/rfc2368 ]に従った文字列 複数存在する場合は最後の "mailto:" のみ有効 下記、は"mailto:"を起動パラメーターから除去した後の起動パラメータに適用 第1引数:設定ファイルのパス(相対パス指定でも可)。 環境変数 SMCmConfigPath または 起動パラメーターで必ず指定する必要あり。 起動パラメーターと環境変数の両方が指定された場合は起動パラメータ優先。 第2引数:アドレスリストファイルのパス(相対パス指定でも可)。 環境変数 SMCmAddressBookPath でも指定可。 起動パラメータで指定する場合、設定ファイルのパスも起動パラメータで指定し、その後ろで指定する必要あり。 起動パラメーターと環境変数の両方が指定された場合は起動パラメータ優先。 アドレスリストはタブ区切りのテキストファイルで [tab][tab] の形式です。 は必須ですが、,は任意です。 はアドレス入力欄で補完機能を使用す場合に参照します。 c.多重起動制御 設定ファイルのパスが同一の場合は多重起動できません。 設定ファイルの内容はチェックしていません。 異なる設定ファイルに同一の保存ディレクトリで同一のアカウントが含まれている場合に多重起動すると整合性に問題が発生するので注意してください。 B.ショートカットキー コンテキストメニューかボタンのToolTipを見てください。 フォーカスが存在する位置で異なる場合があります。 カスタマイズの方法はありません。AutoKey_Lなどを試してみてください。 4.デフォルトの表示フォント 初期設定では、"Meiryo"の12ptを使用します。 ("Meiryo"が存在しない場合は "MS Gothic") S.D.I.Yのサイト配布している "38LS UD Gothic"、"5c-Yen Gothic Mono 932"または"5c-Yen Gothic Mono JP"をインストールしている場合はこれらを使用します。 表示フォントはApplication Setting画面で設定可能です。 5.既知の問題点、制限事項等 A.パスワード パスワードは設定ファイルに暗号化せずに保存します。 POP3でSSLなしの場合にログにはパスワードそのものを出力しないようにマスクしていますが、その他のパターンは対策していません。 これらのファイルを他人に見られないように管理してください。 (製作者の環境で試したPOP3のSSLなしの認証で確認しましたが、他に平文パスワードが出現するパターンが存在するかもしれません。SMTPは平文パスワードが流れるパターンを契約しているプロバイダでは確認できませんでした。) (ログそのものの出力を一切しないことにすることは可能です。) B.POP3サーバーからのメッセージ削除 UIDLコマンドで表示されるIDを保持して削除に使用しています。 メールクライアントによってはMessage-IDのチェックを行っているようですが、SMCmではこのような整合性チェックはありません。 C.認証方法 POP Before SMTPは対応していません。 D.自動改行 自動で改行を挿入する機能はありません。 E.メールの分類 メールを分類するためのフォルダーやタグは存在しません。 (長期的にメールを蓄積する用途を想定していません。) 以上