STEa | Text Editor

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-keyと-cfgで擬似的なセッションファイルを実現する

最初からセッションファイル機能を作ればいいんじゃないかと言われそうですが。
パラメータの組合せ工夫すればこんなこともできるという例です。

ディレクトリとファイルの準備

この例で使用するディレクトリツリー
Z:\STEa
\---Sessions
    |   STEa-Sample-A.lnk
    |   
    \---Sample-A
        |   Sample-A.cfg
        |   ToDo.txt
        |   
        +---Launcher
        |       Calc.lnk
        |       IExplore.lnk
        |       MsPaint.lnk
        |       NotePad.lnk
        |       
        +---pdf
        |       Sample.pdf
        |       
        +---txt
        |       TextSample01.txt
        |       TextSample02.txt
        |       TextSample03.txt
        |       
        \---xml
                Sample.xml
主にSTEa-Sample-A.lnkとSample-A.cfgの作り方を説明します。

起動パラメータの準備

この例で重要な起動パラメータは下記の3つです。
"-key"で履歴やBookmarkを当該擬似セッション以外のSTEaの操作から分離し、
"-HstPth"で履歴ファイルの場所をSession用のディレクトリに指定、
"-cfg"で起動時に開くファイル等を定義します。
  • -key=[KeyString]
  • 多重起動を制御します。
    同一のKeyStringを指定したSTEaのインスタンスがすでに存在する場合、新しいインスタンスは起動できません。
    個のパラメータをしてした場合、履歴ファイルの名前は"STEa.[KeyString].history"になります。
    履歴ファイルには「開いたファイル」、「検索文字列」、「置換文字列」、「BookMark」が保存されます。
    デフォルトの保存ディレクトリは環境変数%TEMP%で指定されたディレクトリです。

  • -HstPth=[DirectoryPath]
  • 履歴ファイルの保存パスを指定します。
    ここでは-cfgで指定した設定ファイルの存在するディレクトリと同じにします。

  • -cfg=[ConfigFilePath]
  • 設定ファイルの絶対Path(相対Pathも可)を指定します。
    設定ファイルには1行につき1つ起動パラメータ、またはファイルのPathを記述します。
    ファイルのPathを書いておけば起動時に開きます。

STEArgumentGenerator.exeを起動してパラメータを設定し、とりあえずメモ帳などにコピーします。

設定ファイルとショートカットの作成

  • 設定ファイルの編集
  • コピーしたパラメーターを使って[Sample-A.cfg]を以下のように編集します。
    -EtvPth="Z:\STEa\Sessions\Sample-A"
    -EtvDpth="2"
    -ExtCmd="C:\Program Files\internet explorer\iexplore.exe"
    ToDo.txt
    
    "-EtvPth"や開くファイルの指定は絶対パス、相対パスどちらでも可能です。
    移動の可能性等を考慮して都合の良い方を使ってください。

  • ショートカットの作成
  • STEa.exeの後のパラメータは下記のとおりです。パスの指定は相対、絶対のどちらでもOKです。
    -Key="Sample-A" -HstPth="Z:\STEa\Sessions\Sample-A" -Cfg="Z:\STEa\Sessions\Sample-A\Sample-A.cfg"

    作業フォルダは擬似セッションのルートディレクトリにします。
    Z:\STEa\Sessions\Sample-A

起動と操作イメージ

  • 起動
  • 作成したショートカットをダブルクリックして、STEaを起動します。
    ToDo.txtをMemoとして使うために[F7]を押します。

  • ファイルを開く
  • 画面左のExplorer Tree Viewからファイルを開きます。
    • [DoubleClick] → デフォルトの関連付けアプリケーションで開く
    • [Shift+DoubleClickk] → STEaで開く

    ここでは Sample.xml を開きます。
    xmlはデフォルトの関連付けがIEになっています。STEaで開くために[Shift+DoubleClick]します。


  • その他の補足情報
    • Explorer Tree Viewのフォルダのコンテキストメニューにディレクトリ/ファイル作成の機能があります。
      但し名称の変更機能はありません。
      これは開いているファイルの名称やその親ディレクトリの名称を変更する場合の処理が悩ましいためです。